2008年12月10日水曜日

グローバル化6

バブル経済の原因


 なぜ、あのバブル経済が起こったのか。そしてあの崩壊と、それに続く15年の苦しみを忘れる者はいないだろう。きっかけは竹下大蔵大臣のときのG5、ニューヨーク・プラザホテルで決められれたプラザ合意である。あの時、日米貿易摩擦でアメリカから大きな圧力を受けていた。アメリカ財政当局は、すでに書いたようにアメリカに世界中のマネーが集まるようにするためとインフレ抑制のために高金利政策を維持した。そしてドル安政策をとり、貿易を増やして貿易赤字を減らそうと考えた。グローバル化の始まりであった。その結果、日本は急速な円高が進行し、円高不況の発生が懸念されたために低金利政策がをとった。この低金利政策が、不動産や株式への投機を加速させバブル経済となったのである。つまり日本のバブル経済はアメリカの高金利政策、ドル安政策の結果で、さらに日本銀行、大蔵省の政策ミスによって引き起こされたものである。

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