2008年12月9日火曜日

グローバル化2

なぜ、グローバル化が必要なのか 

 

 私の憶測もこめて考えると、アメリカの双子の赤字に由来していたのではないだろうか。あれだけたくさんの負債がある国がどうして、経済繁栄するのか。異常なことです。カーター大統領時代に失敗したアメリカ経済を受けて、レーガンが大統領になった。レーガンはマネタリストや、サプライサイドのエコノミストをブレーンにレーガノミックス政策を取った。それはケインズ政策からの離脱、まるで古典経済学のような自由放任、政府は経済に対しては何もやらない、だから規制緩和政策、減税政策だった。そしてアメリカの金利を高めに設定した。その結果、世界中のマネーが、高金利を当てにして流れ込んできた。アメリカはその金をアメリカ国内に還流させて経済の発展を実現した。アメリカ国民は銀行でローンを組んで借金で繁栄を貪った。ローンの金利分は税金から控除されたので借金があるほど税金が安くなった。国民はカードで買い物をした。 そのアメリカにたくさんのマネーを投資したのが日本だった。当時、貿易黒字が毎年1000億ドルにも達し、アメリカとの間で貿易摩擦を引き起こしていた。そこで日本も貿易黒字分のマネーをアメリカに投資することで摩擦を回避した。 やがて、アメリカは世界一の借金大国となった。でも、アメリカは考えた。アメリカの借金は国境が無ければアメリカの借金にはならないのじゃないかと考えたのだった。経済の世界から国境を取り外してしまおうとしたのだ。そうすれば、マネーのあるところにマネーは集まるし、永久にアメリカは繁栄を謳歌することが出来ると気がついたのだ。だから、アメリカは世界中の国々に、規制緩和と貿易の自由化を求めFTA(自由貿易連合)を構築して来たのだ。これが、グローバル化の始まりだ。

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