2008年12月10日水曜日

グローバル化とサブプライムローン

サブプライムローンの破綻

 サブライムローンによるバブル崩壊で世界中の株価が大暴落した。1929年の世界大恐慌以来の出来事で、このあと世界同時不況の可能性もある。なぜこのようなことになったのだろうか。そもそも、このような状態になることはアメリカ当局には分かっていたはずだ。財政赤字、貿易赤字の国で、あのような贅沢な暮らしができるはずがない。わたしたちはそのようなことをしない。それをアメリカは数十年の間やってきた。手口はこうだ。レーガノミックス以来、金利を引き上げ世界中の資本をアメリカに集めアメリカ国民にローンで買い物をさせる。ローンの金利分は税金から控除して、金もない国民に大量消費を煽った。現金で買うよりローンを使うと税金が安くなり得なのだ。金のない国民に住宅を買わせた。それでローンが払えず焦げ付いた不良債権は優良債権の中に混ぜて、あたかも優良債権のように見せかけ、世界中にばらまいた。さらに、アメリカはグローバル化を進め、世界の国家と企業にこの政策を押し付けた。つまり、経済の世界から国境を取り外させ、自由に資本の移動を可能にした。その結果、金利の高いアメリカにたくさんの資本が集まって来た。このマネーを使ってアメリカの富裕層は贅沢の限りを尽くした。しかし、限界がある。バブル崩壊は予測してきたはずだ。それに備えて、グローバル化を進めてきたのだろう。バブル崩壊のあとしまつは世界中に押し付けた。今、アメリカの借金を世界中の国と、たくさんの人たちが、これを負担している。アメリカがグローバル化を推し進める本当の理由はここにある。確信犯である。計画的である。私がグローバル化の実体を警告し続けてきた理由はここにある。

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